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2025.09.17

ベトナムへのオフショア開発のメリットから注意点、依頼先の選び方まで

「開発コストを抑えたいが、品質は妥協したくない」「優秀なITエンジニアを確保したい」 多くの日本企業が抱えるこのような課題への解決策として、今、ベトナムでのオフショア開発が大きな注目を集めています。

しかし、いざオフショア開発を検討しようとしても、「なぜベトナムが良いのか?「どんなメリット・デメリットがあるの?」「どうやって開発会社を選べばいい?」といった疑問が次々と浮かんでくるのではないでしょうか。

本記事では、ベトナムでのオフショア開発を検討している企業の担当者様に向けて、その理由から具体的な会社の選び方まで、知っておくべき情報を網羅的に解説します。

なぜ今ベトナム?オフショア開発で選ばれる4つの理由

数あるオフショア開発先の中で、なぜベトナムが日本企業から選ばれているのでしょうか。その背景には、主に4つの理由があります。

豊富で優秀な若手IT人材

ベトナムのIT人材は急速に成長しており、ソフトウェア開発者の人口は増加の一途をたどっています。若くて優秀なエンジニアが豊富で、最新技術への学習意欲も高いため、優れた開発チームを構築しやすい環境です。

【引用元】 ベトナムのIT人材市場は活況で、ソフトウェア開発者の人口は2023年時点で53万人に達している。TopDev「Vietnam IT Market Report 2023」 P.15より

コストパフォーマンスの高さ

人件費を抑えられる点は、オフショア開発の大きな魅力です。単に安いだけでなく、勤勉で質の高いエンジニアによる開発が期待できるため、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。

親日的で勤勉な国民性

ベトナムは世界有数の親日国として知られています。国民性も勤勉で真面目、手先が器用な方が多く、日本人と近い感覚で仕事を進めやすいという特徴があります。これは、円滑なコミュニケーションとプロジェクトの品質に直結する重要な要素です。

政治的な安定と経済成長

ベトナムは政治的に安定しており、カントリーリスクが低いことも魅力の一つです。安定した社会情勢のもとで、国全体が著しい経済成長を続けており、ビジネスパートナーとして長期的な関係を築きやすい環境が整っています

メリットだけじゃない!オフショア開発の注意点と対策

ベトナムでのオフショア開発には多くのメリットがありますが、成功のためには注意すべき点も存在します。事前にリスクを理解し、対策を講じることが重要です。

コミュニケーションの壁

言語や文化、商習慣の違い、物理的な距離は、認識のズレや仕様の誤解を生む最大の原因となります。

  • 対策
    • 日本語能力の高いブリッジSEの存在を確認する:日本での実務経験もあるブリッジSEがいれば、細かなニュアンスまで正確に伝えることができます。
    • 明確なコミュニケーションルールを設定する: 定例会の頻度、使用ツール(チャット、タスク管理)、報告フォーマットなどを事前に具体的に決めておきましょう。
    • ドキュメントを重視する: 口頭での指示だけでなく、仕様書や議事録などのドキュメントを必ず残し、双方で確認するプロセスを徹底します。

品質管理の難しさ

開発プロセスが直接見えないため、品質の担保が難しいと感じる場合があります。

  • 対策
    • 品質への取り組み方を確認する: コードレビューの文化や、開発段階に応じたテスト計画(単体・結合テストなど)がプロセスに組み込まれているかを確認しましょう。
    • 検収基準を明確にする: 何をもって「完成」とするのか、具体的な検収基準を事前に合意しておくことが、後のトラブルを防ぎます。

セキュリティリスク

機密情報や個人情報を国外のパートナーに渡すことになるため、情報漏洩のリスク管理は不可欠です。

  • 対策
    • セキュリティポリシーを確認する: 社内のセキュリティ規定や、従業員への教育体制がどうなっているかを確認しましょう。アクセス権限の管理やデータの取り扱いルールが明確な企業は信頼性が高いと言えます。
    • 秘密保持契約(NDA)を締結する: 契約内容を精査し、万が一の場合の責任の所在を明確にしておきましょう。

オフショア開発会社の比較と選び方のポイント

オフショア開発のメリットと注意点を理解した上で、次はいよいよ最も重要な「パートナー選び」です。
ベトナムには、日系企業から現地の有力企業まで、数多くの開発会社が存在し、それぞれに強みや特徴があります。「オフショア開発の注意点と対策」を踏まえ、失敗しない依頼先を見つけるために確認すべき5つの比較ポイントをチェックリスト形式でご紹介します。

比較ポイントチェックすべき内容
①実績・専門性・自社が依頼したい分野(Web、業務システム、アプリ等)での開発実績は豊富か?
・具体的な開発事例(ケーススタディ)を公開しているか?
②技術力・対応可能な言語やフレームワークは何か?
・自社のプロジェクトに必要な技術スタックや、将来的な拡張を見据えた技術提案力があるか?
③コミュニケーション体制・日本語が堪能なブリッジSE(BrSE)は在籍しているか?
・プロジェクトマネージャーの日本語レベルや管理能力は十分か?
・定例会や報告の頻度、使用ツールは明確か?
④品質・セキュリティ・どのような品質管理プロセス(テスト計画、コードレビュー等)を導入しているか?
⑤コスト・契約形態・料金体系(人月単価、請負など)は明確で、予算に合っているか?
・ラボ型契約など、柔軟な契約形態に対応しているか?

これらのポイントを総合的に比較検討することで、単にコストが安いだけでなく、プロジェクトを成功に導いてくれるパートナーを見つけることができます。

ベトナムの主要オフショア開発会社

上記の選び方を参考に、具体的な企業を比較検討する際の一助として、ベトナムで実績のある主要なオフショア開発会社をいくつかご紹介します。

NIC Vietnam CO., LTD.

特徴:

日本で50年以上業務システム開発を行っている「日本インフォメーション株式会社」の100%出資子会社。日本の品質基準を熟知しており、特に業務システム開発に強みを持つ。日本での実務経験が豊富なブリッジSEが在籍し、円滑なコミュニケーションを実現。日系ならではの安心感と品質管理体制が魅力。
https://vn.nicnet-global.com/ja/

FPTソフトウェア

特徴:

ベトナム最大手のICT企業。従業員数も圧倒的で、大規模なプロジェクトに対応可能。AI、クラウド、IoTといった最新技術にも強みを持ち、幅広い業種での開発実績を誇る。また2005年に日本法人FTPジャパンホールディングスを設立し、ベトナムと日本をつなぐ架け橋として最新テクノロジーを活用したサービスを提供している。
https://fptsoftware.jp/

Rikkeisoft(リッケイソフト)

特徴:

ベトナムのトップIT企業の一つ。2300名以上の社員が在籍し、日本法人も設立しており、日本市場への理解が深い。Webシステムからアプリ開発、DX支援まで幅広く対応。特に若いエンジニアが多く、活気のある開発体制が特徴。
https://rikkeisoft.com/ja/

VTI

特徴:

製造業や金融業向けのソフトウェア開発に強みを持つ企業。日本市場に特化したソリューションを展開しており、品質と生産性の高さを両立。オフショア開発だけでなく、ITコンサルティングも手掛ける。
https://vti.com.vn/ja/

CMC Japan

特徴:

ベトナム第2位のICT企業「CMC Corporation」の日本法人。2017年の設立以来、日本市場での実績を急速に伸ばしている。金融、製造、公共など、多様な分野での開発ノウハウを持つ。
https://cmc-japan.co.jp/

失敗しないためにNIC Vietnamが選ばれる理由

ここまでベトナムオフショア開発の魅力と主要な企業について解説してきました。 私たちNIC Vietnamは、「選び方のポイント」で挙げた各項目において、お客様に安心してご依頼いただける体制を整えています。

  • 信頼の実績:
    当社は、日本で50年以上業務システム開発を行っている「日本インフォメーション株式会社」の100%出資子会社です。日本の品質基準を熟知しており、業務システム開発を中心に豊富な実績がございます。

  • 経験豊富なブリッジSE:
    日本語堪能なブリッジSEが、お客様とベトナム人開発チームの間に立ち、スムーズなコミュニケーションを実現します。仕様の齟齬や認識の違いといったオフショア開発特有の課題を防ぎます。

  • 徹底した品質管理:
    日本の親会社と連携した厳格な品質管理プロセスを導入しており、納品前に徹底したテストを実施。高品質なシステム開発をお約束します。

まとめ

ベトナムでのオフショア開発は、コスト削減と優秀なIT人材確保を両立できる非常に有効な選択肢です。成功の鍵は、信頼できるパートナー企業を見つけることにあります。

本記事でご紹介した「会社の選び方」や主要企業を参考に、ぜひ貴社に最適なパートナーを見つけていただければと思います。

NIC Vietnamでは、オフショア開発に関するご相談やお見積もりを随時受け付けております。「まずは話だけ聞いてみたい」という段階でも大歓迎です。どうぞお気軽にお問い合わせください。